発達検査が心配

2021年11月16日

発達検査ってどんな検査?

お子さんの発達検査を進められて、検査予約をした後、不安になっていませんか。どんなことをするのだろう、発達の遅れがあるって言われるのではないか、ちゃんと受けてくれるかな・・・。または発達面の心配があり、発達検査をしてみたいなと思い、このサイトをみてくださっているのでしょうか。初めての発達検査は特に不安ですよね、親もお子さんも。少しでも事前調べで、気持ちを整えて検査を受診できるよう願っています。

IQってなに?

発達検査ではIQ(知能指数)を測ります。IQとは検査を受けた人が、標準データの中のどの位置にいるのかを数値で表したものです。標準データは、客観的な知能指数を表すために、数千人もの人に検査をした結果で、検査結果を見るときの「ものさし」です。注意力や記憶力、語彙力などの検査結果を、数値に換算し並べて表にまとめます。その中で、検査を受けた人が全体の中のどのあたりにいるのかを示したものがIQです。知能はさまざまな能力でできているので、記憶力はいいけれど、推理する力は弱いなど、得意な能力とそうでないものがあり、検査を受けた子の得意・不得意を知り、支援へ生かす為には大切なものです。

IQは学力のように努力で伸びたりよくなるものではありませんが、絶対的な数値でもありません。検査当日のコンディションや緊張によって本来の力を発揮できないこともあります。また、学校や家庭で心配ごとがあり、集中できなかったかもしれません。将来もずっと同じという数値でもありませんので、数値のみに固執して振り回されないようにしましょう。といっても気になりますが。

発達検査の種類

よく使用されている検査にはWISC-Ⅳ、田中ビネー知能検査があります。

WISC-Ⅳはウィスクと呼ばれ、5歳から16歳の子どもを対象にしたものです。子どもと検査者が一対一で実施し、親とは離れ別室で行われます。時間はだいたい1時間程度です。知能に関する4つの要素①言語理解②知覚推理③ワーキングメモリ④処理速度が分かる検査です。検査の詳細な内容は結果の正確性を保つため、詳細は公表されていません。比較的難しいと言われており、5歳、6歳ではWISCではなく、田中ビネー知能検査を受けることも多いです。

田中ビネー知能検査Ⅴは児童相談所の発達相談や療育手帳等の手帳取得を目的として広く使われている検査です。実際の年齢に比べてIQがどの程度かを算出し、実年齢との差を知ることができます。検査の内容の詳細は非公表ですが、カラフルなおもちゃのような道具や絵等を使用する課題が多く、小さい子どもも楽しんで取り組めるという特徴があります。わたしの息子も就学前の知的発達を測る為に、田中ビネーを受けました。

※参考文献 子どもの心理検査・知能検査 保護者と先生のための100%活用ブック 著者 熊上崇