「様子をみましょう」って発達障害ではないの?
先日発達障害のある子と家族のためのサポートBOOK幼児編を読んでいて、
家族自身のケアについて記載がありました。
当サイトを運営している目的でもありとても興味深い内容でした。
発達障害のある子どもと向き合い、育てていくには、
その子を支える家族が自分の心身の健康にも気を配ることが大切です。
そのためには少しでも悩みやストレスを軽減することが
家族みないきいきと生活していくことに繋がっていくと考えています。
子どもの特性のことで悩んでいませんか?
発達障害の診断を受けた親御さんは
「なんとなく気になっていた」と答える人が多いそうです。
乳幼児健診などでは、「ちょっとゆっくりだけど大丈夫」、「男の子だし・・」と
早期に診断がつきにくいこともあり、違和感を感じながら育ててきている人が
多いということです。
まさに、わたしもそうでした。
なんか他の子と違う、でも目も合うしなーこちらの言ってることも分かっているし。
とゆらゆら気持ちが揺さぶられながら育ててきました。
3歳を過ぎ、幼稚園に入園したり、保育園の幼児クラスになると
急に気になる行動が目立つようになり、やっぱり何かあるのかな?と心配になる親御さんが増えます。
集団生活のスタートと、環境の変化、発達障害のお子さんにとっては
なかなかしんどい時期になることが多いです。
それと同時に園からの呼び出しで、家庭での様子を聞かれたり、乱暴をしてしまった保護者から責められたりと
親御さんも追い詰められやすい時期になってきます。
わたしも連日園からトラブルの報告、集団に入れていません等の電話が掛かってきて
気持ちがふさぎ込んでいた時期があります。
そして、なんで同じようにできないのと息子を責めてしまうという悪循環に陥っていました。
本当に息子には申し訳ないことをしました。
3歳児検診で様子を見ましょうと言われたら
3歳児検診では、発達障害も視野に入れて検査がされますので、
専門家や相談機関につながるきっかけになります。
また困っていることがある場合は相談をすることができます。
ただし特性が明確でない子どもは「様子を見ましょう」と言われ、
フォローアップ対象から外されることが多いそうです。
この様子を見ましょう、という言葉は「今の段階で障害の有無を決めずに、
少し様子を見ていきましょう」という意味ですが、
障害があってほしくないという親御さんの気持ちから
「障害ではない、心配ない」と解釈してしまうことがあります。
発達障害児に関わる人員の問題でもあると思いますが、
本来は様子を見る=再フォローが必要ですが、
現状そこまで自治体の手が回っていません。
様子を見る=気になることに対応
様子を見ましょうと言われたら、そのまま放っておいていいわけではありません。
具体的に困っている事や、気になることがあるのであれば、
どのように対応したらいいのか、専門家に相談をしてみてください。
医師でなくても、保健師さんや担任の先生でもいいと思います。
苦手な部分に対して早期に対応することで、パニックなどを防ぎ、
自己肯定感の低下も抑えることができます。
我が子への対応を学んでいく
困っている事への対応方法は、お子さんによってさまざまです。
本やインターネットにもこうしたほうがいいと書いてあることが
必ずしも我が子に合うとは限りません。
うまくいかないかもしれないけれど、いろいろと試してみて思考錯誤をしながら
我が子へのスペシャルな対応方法を学んでいきたいですね!
対応方法は日々の関わりのなかで積み重ねていけばいいので、
あまり肩に力を入れず、子どもに向き合っていく中で、
親も子どもの対応方法について成功体験を積んでいきましょう。
※参考文献 発達障害のある子と家族のためのサポートBOOK幼児編 著者/岡田俊
最後までご覧いただきありがとうございました!