変化や刺激に弱い子どもへの対応

2021年11月21日

変化や刺激に弱い

自閉スペクトラム症(ASD)のお子さんの特性で、融通がきかないというものがあります。こだわりでもあるのですが、本人の中で朝の過ごし方や支度の方法等でルーティン化しているもの、また遊び方などがパターン化しているものが多くあります。毎日同じであるということは安心感を生み、慣れていることで失敗も少なく安定して過ごすことができます。

反面、普段とは「違う」という変化は、お子さんにとって大きな刺激となります。次はこうすると思っていることが崩されたり、変えなくてはいけないというのはストレスになります。大人でも普段と違う行動を求められると戸惑いますから、子どもにとっては一大事件です。

保育園や幼稚園での行事も、刺激になります。普段は自由時間があり、おもちゃでゆっくり遊べたのに、行事前になると練習が増えて、時間の制限もかかります。練習等で肉体的な疲れも溜まりますが、精神的な疲労は予想以上に大きいです。

発達障害のお子さんを育てる保護者のリアルな声です。心労が尽きませんね・・・

https://twitter.com/o9TTibghRwOgCcA/status/1439720843475447809
https://twitter.com/itsumonemoi/status/1131554727789940736

変化への対応

365日同じ日が来るわけではないので、変化は致し方ないことです。雨が降ることもあれば、祝日などで休みが続くこともあります。変化してしまうときに親が出来る事は、まず見通しを伝えることです。

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既に実践されてる方も多いと思いますが、見通しが持てないとどうしても不安定になりがちです。事前に分かっていることは、言葉や絵カード等で出来るだけ伝えましょう。わたしは朝保育園の教室に向かって歩いているときに、今日は○○の日だよと療育の予定や、歯科検診の日だから虫歯がないかチェックするよ、など予定を必ず伝えています。たまに伝え忘れると、今日○○だって知らなかった―と怒られます、笑

そして変化を頑張って乗り越えた後は、○○をよく頑張ったね!と褒めてあげましょう。今日は○○にしてくれて助かったよなど、本人の変化への対応をしっかり認めてあげてください。

また変化をマイナスの変化ばかりでなく、プラスの変化を体験させるというのも、「変化」というものが、本人にとってよい印象に変わる可能性もあります。例えば本当は予定していなかったけれど、本人が喜ぶような場所へ行くことや、おやつを食べに行くなどです。小さなものでいいと思います。「えっ?今日○○してもいいの!?」と少しだけテンションが上がるようなことをしてみてください。長男の場合は、マックにポテトを食べにいく、お気に入りの少し遠い公園へ行くなどです。

刺激への対応

あえて変化と分けて書きましたが、変化による刺激だけでなく、視覚や音等の刺激も発達障害のお子さんにとっては辛いものです。感覚過敏を持っているお子さんが多く、わたしたちが普段感じているものとは別の不快感を感じていることがあります。

正直感覚過敏がある場合、刺激を避けるしか方法がありません。ただ、わたしは長男に感覚過敏があることに気づきませんでした(長男よごめん!)。長男の場合は衣類の水濡れと音の過敏さがあります。感覚過敏は幅広くあるので、一般的な本に出ているようなハンドドラーヤーの音などに限らず、お子さんが嫌がる場面、崩れるきっかけ等を注意深く観察してください。

ですので、わたしが言える事ではありませんが、感覚過敏に気づいてあげてください。そして対策をとってあげてください。

音の刺激には鉄板ですがイヤーマフですね!

長男の水濡れは、とにかく着替えがないといけないので、常に着替えを持ち歩いています。

変化や刺激への対応方法

・変化には見通しつけさせる、具体的に変化の内容を伝える

・プラスの変化を体験する

・刺激は極力避ける!

・感覚過敏に気づいてあげる