小学校入学に向けて発達に不安がある場合どうするか

2021年11月16日

年長の一年をかけて就学の準備

小学校に入学予定の子どもを対象に、小学校への就学にあたっての不安や心配事、悩みごと、また特別支援学校等就学先に関する事を相談する場として、「就学相談」というものがあります。市町村の教育委員会が主催となり、個別相談が行われます。子どもにとって適切な学びの場を検討する大事なものです。わたしが住んでいる市では学校教育課が窓口でした。参考までに入学の流れを記載します。わたしもまだ就学時健康診断前までなので、時間とともに追記していきます。

具体的な流れや方法は各市町村によって異なりますので、通所先の先生や相談支援員の先生、また保育園や幼稚園の先生に相談すると、役所の担当者を案内してもらえると思います。

①就学相談の実施(年長の4月~)
②就学を検討する学校の見学
③就学時健康診断(10月~11月)
④教育支援委員会の開催(11月~12月)
⑤保護者による就学先の決定(12月)
⑥新一年生入学説明会(2月)
⑦就学先への入学(4月)

①就学相談の実施

就学相談は基本的には年長の4月から行うことで間に合います。わたしは次男出産に伴い年中の1年間時間があったので、年中から動き始めました。年少から来られている方もいらっしゃるようで、年々幼い内から動いている人が増えているとのことでした。

就学相談では、まず支援を必要とする子どもの学習の場について、地域の小学校と特別支援学校の違いの説明を受けました。

地域の小学校では通常の学級のほかに、通級指導教室(通称:通級)と特別支援学級(通称:支援級)があります。通級は通常の学級に在籍をしながら、週に1時間だけニーズに応じた効果的な支援・指導を受ける教室です。指導内容としてはコミュニケーション面のソーシャルスキルトレーニング(SST)、ビジョントレーニング、聞く・話す・書く・計算する等の苦手に特化した指導が行われます。

支援級では一人一人の障害状況や特性に合わせて、学習内容や方法を個別に計画し、少人数にて学ぶことができる教室です。在籍は支援級となりますが、支援級では国語と算数のみの指導で、他の教科は通常の学級で行われます。また障害種別にて学級が分かれており、学年別ではありません。定員は8名で、8を超えるとクラスが分かれる仕組みです。わたしが住んでいる地域は田舎なので、すべての学校に学級の設置があるわけではなく、特に通級は限られた学校(わたしの市では11校中4校のみ)にしかありません。設置のない学校の場合は、通級の時間のみ他校へ行き授業を受けるとのことでした。送迎は親が行うそうです。

学校の説明を受けたのち、子どもの様子の聞き取りをしていただきました。発達検査の結果があるのであれば、ここで提出を行います。IQは就学先を決める為には大切な情報です。主治医から就学先へのアドバイスもあれば併せて伝えましょう。

②就学を検討する学校への見学

次は日程を調整した上で、学校の見学に行きます。学校側の行事等の都合もありますので、基本的に予約をしないと見学できません。わたしは年中と年長の2回見学に行きました。年長での見学は「就学」がリアルになっているので、息子がここで過ごすなら・・・と具体的にイメージが沸きやすかったです。ただ、普通に学校の日なので、見学したい支援級の低学年児がたまたまいない時間(通常の学級で授業中)でした。支援級の先生方とあいさつすることも出来たので、よかったです。

わたしは学校見学に子どもを連れていきませんでした。初めての場所では特に興奮気味になり、多動MAXになり落ち着いて見学できないと思ったからです。先日話をしたお母さんは子どもを連れて行ったと聞きました。子どもを連れていくかどうかはどちらでもいいようです。迷うようであれば、特性を見ながら、窓口の先生に相談をするといいかもしれません。子どもの学校見学は、入学までの間希望すれば何度でもさせていただけるとのことです。入学予定の小学校では、入学式も支援級の子たちは式の前日に入学式の練習をさせてもらえるそうです。少しでも落ち着いて入学できるようサポートをしますと説明を受けたので、安心しました。

③就学時健康診断

実は先日、就学時健康診断を受けてきました。わたしは福岡県内在住ですが、健康診断は学区内の地区ごとに時間が区切られていて、受付をしました。そのあと番号順に呼ばれて、内科検診⇒歯科検診⇒視力検査を受けました。

内科検診は予防接種の接種状況と、聴診器で胸の音を聞く、皮膚異常ないか目視、前屈をして背骨のチェック?でした。肌着になるように指示があったので、必ず肌着を着ていったほうがいいです!歯科検診では、一般的な虫歯がないかのチェックでした。視力検査は部屋に一組ずつ案内されて、黒板に絵が貼られていて、何の絵か答えるものでした。言葉で答えてもいいし、手元に同じ絵が印刷されたカードがあって、カードで知らせてもいいと説明がありました。片目ずつ行うため、親が後ろから検査をしないほうの目を手で隠す係りをしました。どれも流れ作業で、あっという間でした。

就学に向けて相談したいことがある場合、健康診断の時に相談もできます。あとは学童のブースもあって、申込資料等希望者は受け取りでした。

④ 教育支援委員会の開催以降は随時追記予定です。

就学に向けての準備

就学に向けて、長男のかかりつけ医師より小学生になったら図鑑をおススメされました。

この本を通して、より具体的に小学生になってからの生活をイメージできるようになっていきます。お子さんひとりでそっと見るのもいいですが、隣に座って声を掛けて、学校生活に前向きなイメージがわいてくるといいですね!