はじめに

2021年11月3日

はじめまして、ペアレントサポーターえん管理人のkaoriです。毎日育児お疲れさまです。本当に一瞬で一日が終わり、気づいたら日曜日。あっという間に一週間が過ぎていきます。実際に子育てをすると、子どもとニコニコ平穏な毎日だけではないですね。

特に発達障害児を育てている保護者の方、またグレーゾーンと呼ばれるやや育てにくいお子さんを育てている保護者の方、特に診断を受けたわけではないけれど、なんかうちの子違う・・・とモヤモヤを抱えながら育てている保護者の方、本当に本当に毎日お疲れさまです。こちらの想像の範囲を容易に超えてくる驚くような行動に、定型発達児を育てている保護者の方と別次元のご苦労があるかと思います。また心配が尽きないことも多いかと思います。そんな方に寄り添い、何か少しでもお役に立てる情報をお知らせしていきたいと思います。

我が家のご紹介~発達障害とわかるまで

まずは我が家の紹介です。主人(35)、kaori(33)、長男(6・年長)、次男(1)の4人家族です。出身は神奈川ですが、現在は仕事の転勤で九州に住んでいます。長男は赤ちゃんの頃から「育てにくい子」でした。よく泣き、とにかく活発で走り出したら止まらない・振り返らずどこまでも行く、親子イベントなどに参加するとなぜかうちの子だけ参加したがらない・・・元気すぎる男の子として育てていましたが、体重が重めだったこともあり、抱っこ抱っこでわたしの体は腰痛・腱鞘炎・膝の関節痛とボロボロでした(単に運動不足だっただけかもしれませんが笑)。もしかして発達障害?と頭をよぎり、ネット検索をして枕を濡らしたことは数知れず。でも目は合うし、こちらの言っていることは理解しているし・・・当時通っていた保育園の先生に相談しても問題ないと思いますよーぐらいの感じで。

0歳児クラスから持ち上がり、1歳児クラスに上がるころには、同じクラスの子は「ママー!」と呼んでいたり、「あーと(ありがとう)」などの発語が見られていました。うちの子は発語がなし。母子手帳の成長を記録するところで、はじめての「いいえ」がつきました。長男の子育てで感じる違和感が大きくなった瞬間で、いいえに丸をしたとき、血の気が引くのをいまでも覚えています。周りの子育てがひと段落している親世代に相談しても、男の子って言葉が遅いのよ、うちの子も3歳ぐらいまでしゃべらなかったけど大丈夫!と言われるだけ。保育園でも特に気になることはないようで、わたしの心配ばかりが募るばかり。1歳6か月検診でも様子を見ましょうと言われるだけで、その後のフォローもありませんでした。

運命の3歳児検診

ちょうど3歳になる頃、仕事の転勤で九州に引っ越しました。環境が変わったことで長男は今まで以上に落ち着きをなくし、暴れん坊でした。引っ越し先では待機児童となってしまい、無認可保育園の見学に行きましたが、なんと入園を断られてしまいました。うちの園では責任をもって預かれませんときっぱり言われました。

ショックでその夜はたくさん泣きました。

うちの子はやっぱり他の子と違うんだ、やっぱり発達障害なのかな・・・診断もなく、どこの支援にも繋がっていない状態、周りからは大丈夫としか言われない。一番辛い時期でした。誰に相談したらいいのか分からない、携帯を開くたびに発達障害について調べていました。

3歳児検診が近づいてきて、案内状が届きました。3歳は視力検査と聴力検査があります。自宅で簡単な靴や鳥などの絵で検査をします。その頃はママ等の発語はありましたが、検査で使う絵の名前で言えるものはありませんでした。自宅でやらないといけない検査もできないまま検査当日を迎えました。受付で検査ができなかったことを伝えます。検査を「忘れていて」いまやりましょうとその場でやっている方はいましたが、絵の「名前が言えなくて」検査ができなかった子なんてうちの子ぐらいだったと思います。でもさすがプロ!絵のカードを子どもの前に並べて、同じものを選んでねと言ってなんとか検査をしてもらえました。ひと段落したのもつかの間、会場の中を体育館と勘違いしているのかと思うほど、息子は会場中を走り回っていました。発達検査のブースでは席に着くこともできず、検査は何もできませんでした。保健師さんからの聞き取りのみで、心理士さんとの面談となりました。心理士さんからは、別日で発達相談窓口に予約をして来てほしいとの説明がありました。わたしも仕事をしていたので、なかなか都合がつかず市役所からフォローの電話が入ってしまい、慌てて予約を入れました。

うちの子は発達障害なの?

市の発達相談では、わたしに普段の様子の聞き取りと、息子は心理士の先生と遊びながら様子を見てもらいました。約30分ぐらい経ってからでしょうか、息子の様子ひとつひとつを発達障害の特性に当てはめたようなことを心理士の先生から言われ、医師ではないため診断はできないが、発達障害の可能性があるから医療機関を受診するようにと言われました。心理士の先生はそんなつもりはなかったと思いますが、息子のことを発達障害児と決めつけているように感じられて、なんて失礼な人なんだと怒りが沸いていました。3歳児検診を受けてから2か月近くがたち、発語が急に進んでいたこともあり、わたしの心配のしすぎだったねーと主人と話していた頃で、え?結局うちの子は発達障害なの?成長しているのに?ととにかく感情が振り回されていました。医療機関の受診は時間がかかるとのことで、早めにと提案されましたが、医療機関受診の心理的ハードルは大きく、診断がなくても受けられる療育を先に受けてみることにしました。