発達障害の子どもへの対応ー基本的なポイント8つ
発達障害のある子どもと、よりよい関係をつくる為の、基本的な対応ポイントをまとめました。
すべてのお子さんに当てはまるという訳ではありませんが、基本ポイントとして、ご参考にしていただければ嬉しいです。
※参考文献 発達障害のある子と家族のためのサポートBOOK 著者/岡田俊
1.子どもの行動をよく観察しましょう
子どもが大騒ぎをしたり、ものを投げたりするとつい叱ってしまい、その好ましくない行動ばかりに目がいってしまいます。
でも少しだけ立ち止まって、なぜパニックになったり、かんしゃくを起こしたのだろうと考えてみてください。
原因となる理由がどこかに隠れている可能性があります。
2.子どもの話にしっかりと耳を傾けましょう
子どもがトラブルを起こしてしまった際、子どもの言い訳をしっかりと聞いてみてください。
きっちりと向き合って耳を傾ける姿を見せないと、子どもは「どうせ自分の気持ちを聞いてもらえない」と感じてしまうかもしれません。
特に発達障害のあるお子さんの場合、こちらの子どもへの姿勢ははっきりとわかる形で示さないと、伝わらないことがあります。
3.子どもへの伝え方には工夫が必要です
発達障害のあるお子さんは、言葉だけでは、正確な情報として伝わらないことが多くあります。
視覚優位な場合がありますので、イラストや具体的なものを見せて伝える等工夫をしてみましょう。
4.ほめ上手になりましょう
だれでもほめられたら嬉しいですし、やる気になります。
ほめることで、子どもは「認められている」と認識し自信ややる気につながっていきます。
大げさに褒められることが好きな子もいれば、静かにうなずくだけ、グーサイン程度が好きな子もいます。
本人にきちんと見ているよと伝わっていれば問題なし!
5.取り組みはスモールステップで
発達障害のあるなしに限らず、子育ては一足飛びにはいきません。
大切なのは小さな目標をひとつひとつ達成していくこと。
そう、スモールステップで。
成功体験の積み重ねことが、お子さんの成長です。
6.無理強いは禁物です
子どもの将来を考え、よかれと思い、いろいろな経験を積ませようとする方もいますが、
子どもの負担になってしますこともあります。
焦りは逆効果。
お子さんの状態や気持ちに寄り添ったサポートになっているかどうかぜひ確認してください。
何事も子どもの様子を見ながら決めていくことが大切です。
7.叱る前にひと呼吸 親御さんの感情コントロールも大切です
アンガーコントロールの大切さはよく主張されています。
子どもは叱られても、叱られているという事実のみが残ってしまい、なぜ叱られているのか、どうしたらいいのか理解できていないことがよくあります。
イラッとすることもあるし、感情的に叱ってしまうことももちろんあります。
ですが、子どもに話す前に、できればひと呼吸おけるといいですね。
8.家族で一緒に取り組む機会をつくりましょう
子どもの成長には家族の協力が欠かせません。
しかしサポートの足並みが揃わなかったり、両親の考え方が違ったりすることもあります。
最初はうまくいかなくて当たり前。
少しずつ子どもにはどんなサポートが必要なのか、どんなことで困っているのかを、家族みんなで共有し、
家族全員でサポートできる体制ができるといいですね。
まとめ
今回は子育てのヒントとして、対応の基本ポイント8つを紹介しました。
どれも簡単なようで、わが子となると実践するのは難しいかもしれません。
一度に全部とはいかなくても、心のどこかに留めていただけたら幸いです。
わたしも「6無理強いが禁物」で思い当たる節がありました。
親が考える子どもの最適な環境は、子どもが望んでいる環境とは限りません。
放デイを探している際、何度も自問自答しています。
今回記載していますが、「子どもの様子を見ながら決めていく」これに尽きるなと改めて思いました。
ご意見ご感想等あればお問い合わせもしくはツイッターよりお願いします。
※参考文献 発達障害のある子と家族のためのサポートBOOK 著者/岡田俊